コーヒーを学ぶ

カフェインレスコーヒーの作り方

4

カフェインレスコーヒーとは、コーヒー本来の風味を保ちつつカフェイン含有量を低く抑えています。このコーヒーは、どのように作られるのでしょうか?記事をお読みください。

カフェインレスコーヒーの作り方

カフェインレスコーヒーとは?

コーヒー豆にはカフェインが含まれます。豆を加工して含有している成分をおおむね除去することで、時間帯を気にせず楽しめる飲み物になります。デカフェコーヒーは、通常のコーヒーと同じ味わいですが、カフェインはほとんど除去されています。カフェインを100%除去することはできないため、デカフェコーヒーにもごく少量のカフェインが含まれますが、その量は通常のコーヒーと比べると3%程度です。カフェインを除去する方法はいろいろあり「ネスカフェ」では水の力でカフェインをカットしています。

デカフェコーヒーの作り方
ネスレが1961年に初めてデカフェコーヒーを製造してから、スイスウォーター方式、二酸化炭素など、コーヒー豆からカフェインを抽出するさまざまな手法が登場しました。「ネスカフェ」ではコーヒーの豊かな香りや風味を損なわない、水の力でカフェインを97%除去しています。

HowIsDecafCoffeeMade_Image

カフェインレスコーヒーの手法

カフェインは水に溶けやすいため、焙煎する前にコーヒー豆をお湯に浸し、ほとんどのカフェインを抽出します。コーヒー豆にはさまざまな種類があり、二大品種はアラビカ種とロブスタ種ですが、それぞれカフェイン含有量が異なります。そのため、カフェイン除去を行うコーヒーのブレンド割合に応じて、除去プロセスの条件が変わります。

お湯に浸してカフェインを除去した後、熱風をあてて豆を乾燥させ、前の工程で使用した水分を蒸発させます。コーヒー豆の水分量が通常の値になるまで乾燥させると、カフェインは約97%カットされたコーヒー豆が出来上がります。一般的なコーヒー一杯のカフェイン含有量は、レギュラーコーヒーであれば80mg程度ですが、カフェインレスコーヒーは2mg程度です。

Decaf coffee

二酸化炭素

二酸化炭素には化学物質を分離させる働きがあり、この場合はコーヒーからカフェインを分離させることができます。コーヒー豆に二酸化炭素を注入して分離させます。この超臨界状態になった二酸化炭素は気体のようにコーヒー豆の亀裂に入り込み、液体のようにカフェインを溶かし出します。

コーヒー豆を水に浸すと細胞が膨らみ、カフェインの分子を抽出しやすくした後、数時間にわたって超臨界二酸化炭素に触れさせます。炭水化物やタンパク質はこの手法の影響を受けないため、カフェインを除去した後も風味はあまり変わりません。

Decaf coffee

カフェインレスコーヒーにするか迷ったら

カフェインレスコーヒーが自分に合っているのか、迷っている方もいるかもしれません。あくまで好みの問題であり、正解も不正解もありません。「ネスカフェ」では通常のコーヒー・カフェインを抑えたコーヒー、カフェインレスコーヒーなど幅広い種類のコーヒーを提供しています。コーヒーは香りやおいしさを楽しむだけでなく、一日の生活リズムを整えるのにも活用できる飲み物です。好みにあわせてカフェイン量を調整する「カフェインチョイス」を通じて、日中を活動的に過ごしたり、一日のオンオフをつけることの一助にもなります。

カフェインレスコーヒーはカフェインが大幅に除去されていますが、カフェインゼロではありませんので注意してください。通常のコーヒーと比較すると、カフェインレスコーヒーはカフェイン含有量が平均で97%少ないことがわかっています。

好みに応じて、カフェインレスコーヒーなどのオプションがあれば、選べる楽しみも味わいも手軽さも増えて、一日を最大限に楽しめる可能性が無限に広がります。

Decaf coffee
Explore Coffee Culture

他の記事を読む