コーヒーは最も人気のある飲み物の一つです。毎年何十億杯ものコーヒーが飲まれています。世界中でこれほど愛されているコーヒーそこでネスレが、とっておきのコーヒー豆知識を集めました。
コーヒーの歴史は西暦800年にまで遡り、9世紀にヤギ飼いが発見しました。コーヒーの実を食べたヤギが、踊っているように見えたのが始まりです。これを見たヤギ飼いたちも試しに口にすると、同じように気分が高まりました。
「豆」と呼ばれているものの、コーヒーは果実です。低木になり、コーヒーチェリーと呼ばれる実の中心にコーヒー豆があります。
一日の時間を有効に使う手段として、あるいは古くからの友人に会う理由として、コーヒーは私たちの毎日の生活の中で、ささやかながら大切な役割を果たしています。
意外かもしれませんが、有名な作曲家ベートーベンもコーヒーが大好きでした。コーヒーにかなり夢中だったようで、1杯に使う豆の数は60個と決めて、一粒ずつ時間をかけて数えていました。
ブラジルが世界最大のコーヒー生産地の一つであることは、よく知られています。しかし、世界のコーヒー総生産量の約3分の1を占めていることはご存知ですか? ブラジルは生産量世界1位で、ベトナムとコロンビアがこれに続きます。
1932年、ブラジル政府にはロサンゼルス・オリンピックに選手を派遣する予算がありませんでした。そこでコーヒーを売って旅費にあてました。カリフォルニアに向かう途上で売れるよう、船にコーヒー豆を積み込んだのです。なんとも心温まるエピソードですね!
美味しい飲み物になると分かるまで、コーヒーの実は食べ物でした。東アフリカの部族は豆を挽いて粉にして、動物性の脂に混ぜて食べていました。
現在飲まれているコーヒー豆は2種類に分けられます。ロブスタ種とアラビカ種です。アラビカ種は酸味が少なく滑らかな口当たりであるのに対し、ロブスタ種は酸味と苦味をより強く感じられます。
カフェインレスコーヒーは、コーヒーの生豆からカフェインを除去する処理を施して作られます。ただし、完全にカフェインゼロというわけではなく、カフェインを90 %以上取り除いたもの*と定義されています。 *参考:コーヒー公取協規約及び同施行規則|全日本コーヒー公正取引協議会
コーヒーは常に今のように愛されてきたわけではありません。18世紀には、コーヒーは過激な思想につながるとして各国政府が禁止しようとしました。実際、1746年にはスウェーデンで一時的にコーヒーが禁止されました。カップやソーサーも含め、コーヒーに関わるすべてが禁じられたのです。
コピ・ルアクは世界で最も高価なコーヒーで、2019年の時点で1ポンド600ドルです。インドネシア産のこのコーヒーは、ジャコウネコにコーヒー豆を食べさせ、その排泄物を焙煎したものです。ジャコウネコは最も新鮮で甘みが強い上質なコーヒーチェリーしか食べず、消化による自然発酵で独特の風味が生まれると言われます。コピ・ルアクを試してみませんか?
数字の打ち間違いではありません。これまでに淹れられた世界最大のコーヒーは26,939.22リットルです。2022年12月10日にメキシコで300kgのコーヒー豆を使って作られ、ギネス世界記録になりました。