「プロバレエダンサー目指した学生時代、探し続けた自己表現のカタチ」
母がバレエ教室をやっていたことから、2歳からバレエを始めて、プロのバレエダンサーを目指して中学3年生まで、毎日レッスンの日々を過ごしました。中学生のころは、レッスンで埼玉から東京まで通っていたこともあって、友達と遊ぶ時間がとれず、辛かった思い出があります。
その反動で、高校3年間はバレエをお休みをしたのですが、大学入学後、自分と向き合う時間の中で「やっぱりバレエがしたい」という気持ちが徐々に強くなっていき、改めてバレエダンサーを目指すことを決意。バレエ団に入団し、プロバレエダンサーの夢に向かって再出発しました。
高校3年間のブランクを埋めるのはなかなか大変で、そこからしばらくの間、自分の体のクセや骨格と向き合う悪戦苦闘の日々が続きましたが、その甲斐あって、大学卒業後、念願のプロバレエダンサーとして活動できるようになりました。
プロを目指すという道は、大変なこともたくさんありましたが、私自身が心からバレエをやりたいというブレない気持ちを持つことができていたからこそ、逃げることなく向き合うことができたと思います。
バレエ団に入団してからは、いろんな舞台に立たせていただけるようになりました。
プロバレエダンサーとして舞台経験を重ねるにつれ、さまざまな舞台に参加することに喜びを感じながらも、「私なりの自己表現」という意味で、バレエだけでは自分らしさを表現しきれないんじゃないか?という気持ちが少しずつ芽生えるようになりました。
そんな折、ずっと憧れていた“くるみ割り人形”という作品のソリスト役で、これまでのバレエ人生をかけて全身全霊で役に向き合う機会をいただきました。プレッシャーの中、自分なりに全て出しきることができたからか、モヤモヤとした気持ちは吹っ切れて、もっと私なりの自由な自己表現を求めて新しいことに挑戦していこうと決心しました。