コーヒーを淹れて楽しむ方法としては、ドリップ式が最も一般的ですが、ドリップコーヒーとは何でしょうか?また、どこで生まれたのでしょうか?知っておきたい情報を紹介します。
ドリップコーヒーは、挽いたコーヒー豆(エスプレッソより粗く挽いたもの)の上からお湯を注いで抽出するものです。通常、ペーパーフィルターがコーヒーの粉と液体を分離させ、抽出されたコーヒーはポットやサーバーにたまります。現在、ドリップコーヒー専用のコーヒーポットや出来上がりの時間を正確にセットできるタイマー付きの電気コーヒーメーカーも販売されています。ドリップコーヒーは通常マグカップで提供され、好みに応じて、ブラック、あるいはミルクと砂糖を加えて楽しめます。
ドリップコーヒーは、スッキリした、丸みのあるシンプルな風味が特徴です。エスプレッソよりも薄く、まろやかで濃厚すぎない風味が好まれます。
水出しコーヒーは、ホットのドリップコーヒーほど知られていませんが、コーヒーの世界では注目される存在です。水出しコーヒーを作るには専用の器具、またはドリップタワーが必要になります。通常、3つのガラス容器を組み合わせたもので、挽き立てのコーヒーの粉に一滴ずつ冷水を落として抽出します。コーヒーの粉が水を吸い、タワーの底にある別の容器にドリップされたコーヒーが抽出されます。水出しの場合、ゆっくり抽出するので、量によってはコーヒーができるまで3時間半から12時間かかります。コールドブリューコーヒーなど、他の抽出方法と比べると、水出しドリップは濃厚でコクのある味わいに仕上がります。最後に、水出しドリップはコールドブリューよりも時間が短く、コーヒー粉のかすも少なく済みます。
この抽出法は19世紀のフランスで開発されたもので、一般的なコーヒーの淹れ方として瞬く間に普及しました。ポットの2つのチャンバーの間にある容器に挽いたコーヒーを入れ、上のチャンバーに熱湯を注ぎます。パーコレーターで抽出されたコーヒーは、底の受け皿に落ちます。ドリップコーヒーの歴史で最大の転機は、1908年、アマリー・アウグスト・メリタ・ベンツというドイツ人女性がコーヒーフィルターを発明したことでした。彼女はすぐにペーパーフィルターの特許を取得し、メリタ社を設立しました。それが現在、私たちがよく目にする円錐形のフィルターが完成しました。