アメリカのコーヒーの歴史
コーヒーは、1733年のボストン茶会事件をきっかけに、アメリカに初めて持ち込まれました。英国王ジョージ2世に対する反乱により、植民地の住民の間で紅茶からコーヒーへの転向が起こり、コーヒーが拡大していきました。
18世紀初頭には、コーヒーは世界で最も収益性の高い商品の一つになりました。アメリカのコーヒーの消費量は、特に南北戦争の時期に急増し、その後、コーヒーの潜在的な価値を認識した、見識のある商人の関心を集めるようになりました。
アメリカで最も有名なコーヒー販売業者たちは、西部のカウボーイやカリフォルニアの金鉱採掘者たちを相手に焙煎済みのコーヒーの販売をしていました。その他にも、マックスウェルハウスやヒルズブラザーズなどの大手コーヒーブランドも、アメリカのコーヒー産業において初期に成功を収めています。南北戦争終結後のコーヒーの成功は、その後も数世紀にわたって続くコーヒー栽培とコーヒー文化の基盤を築くために必要な進化でした。
現在も、アメリカのコーヒー文化は健在です。個人経営のカフェによってコーヒーが芸術の域にまで高められるムーブメントが広がっています。こうした地域の小さなカフェは、厳選した、地元で焙煎されたコーヒー豆を使用しています。アメリカのコーヒー文化は、コーヒーの味と同じぐらい、豆の栽培方法や焙煎場所、抽出方法にも重点を置いています。
アメリカのコーヒー文化
アメリカのコーヒー文化においては、イタリアなど他のコーヒー文化と比較すると、スピードと量が重視されます。イタリアでは、コーヒーとは、リラックスして楽しむためのものです。アメリカ人は、平均して一日3杯のコーヒーを飲むと言われています。
リモートワークの普及は、アメリカ社会のコーヒー文化を根本から変えました。カフェは今や、高速インターネットと飲み物があり、効率的に作業できる場所として認識されています。仕事をしたり、重要な会議を行ったり、すぐに飲み物が用意できるという効率性や利便性に惹かれて、カフェで何時間も過ごす人は珍しくありません。友人同士の会話が聞こえてくる世界中のカフェとは異なり、アメリカのカフェは一般的に静かです。
アメリカで好まれるコーヒーとは?
第二次世界大戦中、イタリアに駐留していたアメリカ兵が、イタリアの濃いコーヒーをお湯で薄めて飲んでいたというエピソードがあります。これに関連して、日本で言う「アメリカンコーヒー」は、日本の喫茶店で提供される“薄いタイプのコーヒー”を指す名称の由来になったとされる説もあります。
ドリップコーヒー
アメリカ全土で一般的に使用されている抽出法は、ドリップ方式です。これは、フィルターとお湯を用意し、挽いたコーヒー豆にお湯を注ぐ方法です。ドリップ方式の抽出法は、ミディアムロースト(中煎り)と相性が良く、アメリカ国内では ドリップ方式 のコーヒーメーカーが一般的です。多くの国でコーヒーは文化的なものの一つですが、特にアメリカ社会では広く浸透しており、毎日100万人のアメリカ人が好きなタイミングでコーヒータイムを楽しんでいます。コーヒーを淹れる場所に関係なく、アメリカのコーヒーで最も重要なのは淹れ方です。
